「ノウハウはAIに任せて体験談を書け」ってよく言うけど、それ本当なの?
AIに書けない体験談って、結局なんなのか
こんにちは、中村です。
AIが文章を書けるようになってから、「AIには書けない体験談を書こう」と言われることが増えましたよね(以前からずっと言われていたのですが、加速した印象)。でも僕はこの言説について疑問があるんですよ。
というのも、「体験談っぽく書いて」とAIに指示すれば書けちゃうんですよね。ClaudeのFableをはじめ、最近のAIは結構うまく書きます。架空の話ですが判別するのは難しいでしょう。
では、AIにテーマだけ与えて体験談風に書いてもらえばいいのか?人間が書く意味はないのか?と聞かれたら、やはりNOだと思います。なぜならAIが書くのは「ありそうな話」であり、そこから外れた固有の体験こそが、読者の気づきを生むからです。
言い換えると、AIが書いた体験談以上に、読者へ気づきを与える文章が書けないのであれば、AIに代替される書き手になってしまうということ(怖すぎる)。
まさに近藤康太郎さんが『文章は、「転」』で書いていたことです。ようやく腹の底から理解できた気がします。
起と承だけで終わるライターは、これからの時代、不要とされる、ということです。こういう事象があったというだけの文章は、AIが書く。起と承で終わる文章には、値札が付かなくなったんです。
しかし、転が書けるライターには、発注がくる。原理的に、AIは転が書けないから。
AIは過去の膨大な蓄積データから解答を探し出します。その正確さと速度は、とても人間の及ぶところではない。ところが転というのは解答ではない。ある事象に直面して、自分がどう感じ取ったか、なにを考えたか。そこが転になるんです。
AIと人間が同じテーマで書いてみた
では果たして本当に、「AIが架空で書いた体験談」と「人間が書いた体験談」に違いはあるのか!?を検証するために、「フリーランスは価格表を作ったほうがいい」というテーマで、AIと人間(僕)がそれぞれ記事を書いてみました。
AIの文章
まずはAI。ClaudeとChatGPTのいろんなモードに投げて、「体験談風に書いて」と指示したところ、そこそこよかったんです。でも、やっぱり「気づき」が弱いと感じました。具体的にいうと……